渋谷区 広尾ハイツ

住まいで過ごす時間の質
不動産会社から、買取再販を目的としたマンション住戸のスケルトンリノベーションをご依頼いただきました。 想定した入居者は、都心で働き、住まいで過ごす時間の質も大切にするDINKS世帯です。 単に内装や設備を新しくするのではなく、二人で過ごす時間と、それぞれが自分のペースで過ごす時間の両方を受け止められる住まいを目指しました。 買取再販物件として幅広い人に選ばれる普遍性を持たせながら、間取りそのものに明確な魅力をつくることが計画のテーマとなりました。
1階住戸をデメリットを消して
住戸は、採光を取り込める居室側と、玄関やPS、水回りが集まる設備側が明確に分かれた構成です。 限られた面積の中で部屋数を増やすと、それぞれの空間が小さくなり、光や視線も分断されてしまいます。 そこで、スケルトン状態から生活に必要な機能を整理し、リビング・ダイニング・キッチンを住戸の中心となる一続きの空間として計画。 寝室も完全に切り離すのではなく、LDKと緩やかにつながる位置に配置しました。 既存の柱、窓、PS、配管経路などの条件を読みながら、居住空間にできるだけ広さと余白を残しています。


二人の距離を自由に選べる、大きな1LDKDESIGN CONCEPT

大型LDKと1ROOM
リビング・ダイニング・キッチンは、住戸の中で最も広く、明るい場所にまとめています。 キッチンは壁付けにせず、リビング・ダイニングと向き合う対面型としました。 調理中も会話や視線がつながり、キッチンを単なる設備ではなく、二人の生活の中心として位置づけています。 寝室はリビングに隣接させ、大きく開放できる建具によって空間の連続性を確保。 寝室側にはまとまった収納を設け、生活用品を表に出しすぎず、LDKをすっきりと保てる計画としました。 浴室、洗濯機置場、トイレはPSに近い場所へ集約し、居住空間の広さを確保しながら、設備計画の合理性にも配慮しています。 浴室とトイレを独立させることで、二人が同時に生活する際の使いやすさも高めました。 特定のインテリアや暮らし方に限定せず、家具の選び方によって住む人らしさを加えられる、余白のある間取りとしています。
土地探し・読み
候補地の同行内見。建築士目線で「買ってよい土地」を判定。
資金計画・事業計画
金融機関との調整、ローン・保険から事業計画までサポート。
設計・デザイン
過ごし方のヒアリングから基本・実施設計まで。
設計監理
信頼できる施工者と直接契約。品質を建築士の目で監理。
インテリア・竣工後
家具・インテリアの選定から引き渡し後の相談まで、ずっと隣に。
買取再販住宅では、多くの人に受け入れられることが求められます。しかし、誰にでも合うことだけを優先すると、住まいとしての個性や魅力が失われてしまいます。 この計画では、DINKSというターゲットを明確にし、二人で暮らす際に生まれる距離感や生活リズムを、間取りの可変性として表現しました。 一緒に過ごすことも、一人の時間を持つこともできる。将来、働き方や暮らし方が変わっても、住む人自身が空間の使い方を調整できる。 販売時の分かりやすさだけでなく、実際に住み始めてから感じる使いやすさまで考えた、スケルトンリノベーションです。