金武町 リゾートヴィラ

富裕層向けの一棟貸ヴィラ
計画の出発点は、一般的なリゾートホテルでは実現しにくい、プライベートな滞在環境をつくることでした。 家族や小グループ、カップルなどが一棟を貸し切り、それぞれの時間を尊重しながら一緒に過ごせる場所を構想。3つのベッドルームに加え、リビング・ダイニング、プール、サウナ、テラスを備え、4〜8名がゆったりと滞在できる施設を計画しました。 国内の富裕層ファミリーやワーケーション利用者、東アジアを中心とした海外旅行者など、沖縄を繰り返し訪れる人に選ばれるヴィラを目指しています。
三角形の敷地
計画地は、沖縄県国頭郡金武町に位置する、南東方向に海を望む三角形の敷地です。 金武町には、琉球王国時代から続く歴史や農村文化と、米軍基地周辺に形成された異国的な風景が共存しています。 近年では、金武湾の自然環境を生かした観光やリゾート開発の可能性も注目されている地域です。 那覇空港から車で約1時間。都市部から無理なくアクセスできる一方、沖縄の海、光、風を身近に感じられる立地です。 三角形の敷地形状を制約として処理するのではなく、道路から建物へ入り、その先のテラス、プール、海へと視線を導くための方向性として活用しました。


時間に浸る、心が透きとおるDESIGN CONCEPT

建築は、海との連続性を生む水平ラインと、安定感や静かなリズムをつくる垂直ラインによって構成しています。 大きな軒や庇、壁、フレームを組み合わせ、建物そのものが風景を切り取る額縁となることを意図しました。 室内からは、空、海、プール、テラス、リビングが一続きに重なる視界を計画。フルハイトのガラス面と開放可能な建具によって、室内と屋外の境界を曖昧にしています。 1階には、リビング・ダイニング、キッチン、プール、サウナ、テラスを配置。食事や会話、外気浴を楽しむ、滞在の中心となる空間です。 2階には、海を望む3つのベッドルームと水回りを配置。共用空間とプライベート空間を上下階で分け、複数人で滞在しても、それぞれが自分の時間を保てる構成としました。 プールサイド、軒下、サウナ横、テラス、芝生など、敷地内に性格の異なる居場所を分散させています。時間帯や天候、その日の気分に合わせて、過ごす場所を自由に選べる計画です。
土地探し・読み
候補地の同行内見。建築士目線で「買ってよい土地」を判定。
資金計画・事業計画
金融機関との調整、ローン・保険から事業計画までサポート。
設計・デザイン
過ごし方のヒアリングから基本・実施設計まで。
設計監理
信頼できる施工者と直接契約。品質を建築士の目で監理。
インテリア・竣工後
家具・インテリアの選定から引き渡し後の相談まで、ずっと隣に。
リゾート施設を計画するうえで大切なのは、設備を充実させることだけではありません。 誰が訪れ、どのような時間を過ごし、何を記憶として持ち帰るのか。事業のターゲットから逆算し、滞在体験を具体的な建築へ変換することが重要です。 今回の計画では、三角形の敷地、南東方向に広がる海、沖縄の強い光と風を、制約ではなく、この場所にしかない価値として捉えました。 事業構想、マーケット、コンセプト、建築、素材を横断し、一棟貸しヴィラとしての体験価値を具体化したプロジェクトです。