鎌倉市 T様邸

2拠点生活をスタート
もともと高輪にお住まいだった施主から、コロナ禍をきっかけに、鎌倉との二拠点生活を実現したいというご相談をいただきました。 DAIさんは、鎌倉側の拠点となる不動産の物件選定から担当。周囲の緑、約109㎡のルーフバルコニー、約192㎡のゆとりある住戸面積を持つ「Brillia鎌倉御成町」を、新しい暮らしの場所として選定しました。 改修では、シニア世代と愛犬が安心して暮らせることに加え、親戚や仕事仲間、ドッグトレーナーなど、大人数が集まり、宿泊できる住まいが求められました。 設計は久保都島建築設計事務所が担当。物件探しから設計者との連携まで、一貫してプロジェクトを支えています。
室内縁側の心地よさ
都市の利便性を享受できる高輪での暮らしに対し、鎌倉では、緑や光、風を身近に感じながら過ごせる環境が求められました。 選定した住戸は、周囲の緑を望む大きな開口部と、約109㎡のルーフバルコニーを備えています。屋外での食事やバーベキュー、愛犬との時間など、室内だけでは完結しない暮らしを実現できることが、この物件の大きな魅力でした。 改修では、この環境を最大限に生かすため、個室を単純に区切るのではなく、窓辺を家族全員で共有する「縁側」として再構成しています。


犬と人が緑の中で暮らす、現代の縁側DESIGN CONCEPT

バリアフリーも兼ねて
お母様の寝室、洗面室、浴室、キッチンをできるだけ直線的に結び、扉の位置をそろえることで移動しやすい動線をつくりました。廊下の要所は幅を広げ、車椅子が方向転換できるスペースを確保しています。 寝室前の縁側は、西日を直接室内へ入れないための緩衝帯としても機能します。リビングから縁側へ視線が抜けることで、室内全体から外の緑を感じられる構成としました。 キッチンカウンターは向きを90度変更し、調理時の移動距離を短縮。ルーフバルコニーのバーベキュースペースとも行き来しやすくしています。 柱の角は漆喰で丸く仕上げ、人や犬がぶつかった際の安全性に配慮。壁の下部には汚れ防止塗装を施し、床材にはコルクタイルやペット対応フローリングなど、滑りにくさと手入れのしやすさを検討しました。 浴室にはバリアフリー対応のユニットバス、手すり、高さを調整できる洗面器などを計画し、将来の身体変化にも対応できる住環境を整えています。
土地探し・読み
候補地の同行内見。建築士目線で「買ってよい土地」を判定。
資金計画・事業計画
金融機関との調整、ローン・保険から事業計画までサポート。
設計・デザイン
過ごし方のヒアリングから基本・実施設計まで。
設計監理
信頼できる施工者と直接契約。品質を建築士の目で監理。
インテリア・竣工後
家具・インテリアの選定から引き渡し後の相談まで、ずっと隣に。
二拠点生活のための住まいは、単にもう一つの家を持つことではありません。それぞれの土地で、どのような時間を過ごしたいのかを具体的に描くことが重要です。 今回は、高輪での都市生活とは異なる、緑に囲まれ、愛犬や家族、仲間とゆっくり過ごせる鎌倉での暮らしを想定しました。 プロデュースとして不動産の選定段階から関わり、物件が持つ可能性と施主の将来像を整理したうえで、久保都島建築設計事務所へつないでいます。 物件を探し、暮らし方を組み立て、適切な設計者とともに空間として実現する。一連のプロセスを支えたプロジェクトです。