川崎市 Y様邸

不動産仲介から
本プロジェクトは、住まい探しに関する不動産仲介のご相談から始まりました。 物件の条件や既存建物の状態だけでなく、購入後にどのような暮らしを実現できるかを検討しながら、住まい選びを進めました。 購入後は改修計画へ移行し、S・CAPE CONSULTINGが施主の希望や生活条件を整理するコンサルティングを担当。設計者との間に入り、住まいに求めることを具体的な計画へつなげています。 設計・監理は、株式会社久保都島建築設計事務所の久保秀朗氏が担当しました。
工事の合理性
住戸は、RC造の共同住宅にある専有面積90.44㎡の3LDKです。 約17.4畳のリビング・ダイニングを中心に、キッチン、3つの個室、ウォークインクローゼット、パントリー、水回りが配置されていました。 今回の改修では、すべてを取り壊して新しくするのではなく、既存の間取りや収納、下地など、継続して利用できる部分を見極めています。 既存の個室構成や収納量を生かしながら、家族が長い時間を過ごすLDKとキッチン、水回りを中心に更新。改修範囲を適切に整理することで、工事の合理性と住まいの質の両立を図りました。


既存を生かし、光と曲線で暮らしを整える住まいDESIGN CONCEPT

ベトナムタイル
リビング・ダイニングとキッチンは、住まいの中心となる連続した空間として再構成しました。 リビング側の壁面には、R形状の壁と造作収納を組み合わせています。収納や設備を壁面にまとめることで、生活感を抑えながら、家具を配置しやすい空間を確保しました。 窓際には間接照明とカーテンボックスを一体的に設け、既存の開口部をすっきりと見せています。光源を直接見せないことで、夜間にも柔らかな明るさが広がる計画です。 キッチンは、調理機器や冷蔵庫、オーブンレンジの位置を整理し、パントリーを隣接させました。調理、収納、配膳の動線を短くし、限られた空間の中で使いやすさを高めています。 洗面室には、造作カウンター、壁付け水栓、2つの洗面ボウルを配置。複数人が同時に使用できる機能性と、家具のような軽やかさを両立しました。奥様がベトナムに興味があるため、ベトナムタイルを採用。 浴室は1418サイズのユニットバスへ更新し、トイレには壁掛け型の便器と収納を採用。水回りも、日常の使いやすさと清掃性を重視して整えています。 既存の和室や収納、ウォークインクローゼットなどは必要に応じて生かし、改修する部分と残す部分にメリハリをつけています。
土地探し・読み
候補地の同行内見。建築士目線で「買ってよい土地」を判定。
資金計画・事業計画
金融機関との調整、ローン・保険から事業計画までサポート。
設計・デザイン
過ごし方のヒアリングから基本・実施設計まで。
設計監理
信頼できる施工者と直接契約。品質を建築士の目で監理。
インテリア・竣工後
家具・インテリアの選定から引き渡し後の相談まで、ずっと隣に。
住まいづくりは、物件を購入した時点で完了するものではありません。 立地や価格、面積だけでなく、その物件をどのように改修できるか、将来どのような暮らしを実現できるかまで考えることが大切です。 今回のプロジェクトでは、不動産仲介を入口として、購入後の改修に関する要望整理と設計者との連携まで継続して支援しました。 既存建物の可能性を見極め、施主の希望を整理し、適切な設計者へつなぐ。不動産と建築の間を横断しながら、プロジェクトの方向性を整えることが、コンサルティングの役割です。 設計は久保都島建築設計事務所が担い、既存を丁寧に生かしながら、光と曲線によって住まいの印象を更新しました。 物件探しから改修後の暮らしまで、一貫した視点で支えた住宅プロジェクトです。