WORK NO.05 — A FILM BY S/CAPE

横浜市 Y様邸

LOCATION神奈川県横浜市TYPE戸建SCOPE中古戸建123.37㎡
  • #ProjectFinance
  • #Produce
  • #ConstructionManagement
SCENE 01 — 相談の経緯

始まりは自宅の売却

本プロジェクトは、施主がそれまで暮らしていた自宅の売却相談から始まりました。 住み替えでは、自宅を売却する時期、新しい物件を購入する時期、設計に必要な期間、工事の着手・完成時期が相互に関係します。 いずれか一つの工程だけを先行させると、資金計画や引渡し、工事期間などに無理が生じる可能性があります。 そこで、最初に売却から購入、設計、工事までの全体工程を整理し、それぞれの手続きとスケジュールを見通しながら住み替えを進めました。 S・CAPE CONSULTINGは、自宅の売却と新居の購入に関する不動産仲介に加え、購入後の改修方針、予算、設計・工事スケジュールを整理する建築コンサルティングを担当しました。

SCENE 02 — 土地を読む

南雛壇に建つ

新しい住まいとして選定したのは、横浜市戸塚区の住宅地に建つ木造2階建の古民家です。 敷地面積は約257㎡。道路との間に高低差があり、敷地の一部には鉄筋コンクリート造の車庫が設けられています。建物だけでなく、擁壁、車庫、道路との関係を一体として捉える必要がある敷地でした。 既存住宅には、大きく張り出した軒や水平に連続する屋根、木製の格子や雨戸など、昭和期の住宅らしい特徴が残されていました。 室内は続き間の和室を中心に、柱、長押、板張りの天井、障子や襖によって構成されていました。 一方で、長く使われてきた建物であるため、内外装の傷みだけでなく、構造や設備も含めて全面的に見直す必要がありました。 物件購入の段階から改修の可能性と必要な工事範囲を想定し、建て替えではなく、既存の骨格を生かした再生を選択しました。

外観
記憶を受け継ぎ、性能と暮らしを更新する
DESIGN CONCEPT
SCENE 03 — 設計の判断

フルスケルトンリノベーション

今回の改修では、内装や設備を部分的に交換する方法ではなく、建物内部を構造躯体が見える状態まで解体するフルスケルトンリノベーションを採用しました。 既存の床、壁、天井を撤去し、完成後には見えなくなる柱、梁、基礎、床下、壁内の状態を確認。そのうえで必要な耐震補強を行い、建物全体の安全性を高めました。 間取りは、従来の和室を中心とした細かな区画にとらわれず、現在の暮らしに合わせて再構成。家族が集まる場所と、それぞれが落ち着いて過ごす場所の関係を見直しています。 キッチン、浴室、洗面室、トイレなどの水回りも全面的に更新し、設備だけでなく、移動や家事のしやすさを含めて生活動線から組み直しました。 内装は床、壁、天井、建具などを一新。外装についても、外壁、屋根、開口部などを改修し、建物を風雨から守る基本性能と外観の印象を整えました。 建築計画と並行して、自宅の売却、新居の売買契約、引渡し、設計、工事の各時期を整理。住み替え全体に無理が生じないよう、設計事務所と連携しながら工程を調整しました。

Behind the Scenes製作の裏側 = ワンストップの工程
01

土地探し・読み

候補地の同行内見。建築士目線で「買ってよい土地」を判定。

02

資金計画・事業計画

金融機関との調整、ローン・保険から事業計画までサポート。

03

設計・デザイン

過ごし方のヒアリングから基本・実施設計まで。

04

設計監理

信頼できる施工者と直接契約。品質を建築士の目で監理。

05

インテリア・竣工後

家具・インテリアの選定から引き渡し後の相談まで、ずっと隣に。

Director's Note担当者ノート斉藤 大輔

大規模なリノベーションを伴う住み替えでは、「売ること」「買うこと」「つくること」を別々に考えることはできません。 自宅の売却時期と新居の購入時期が合わなければ、資金計画や引渡しに影響します。購入後に設計を始めてから想定以上の改修が必要だと分かれば、予算や工期にも大きなずれが生じます。 そのため、物件を購入する前から、建物の可能性、必要な工事、設計期間、工事期間までを見通すことが重要です。 今回のプロジェクトでは、自宅の売却を起点に、新しい物件の購入、耐震改修、内外装の全面更新までを一つの流れとして整理しました。 不動産取引と建築の間にある条件を調整し、施主と設計事務所をつなぎながら、住み替え全体を前へ進めることが、建築コンサルティングの役割です。 不動産仲介から建築までを横断して支援する、S・CAPE CONSULTINGの業務を象徴するプロジェクトとなりました。

斉藤 大輔
用途
個人住宅
所在地
神奈川県横浜市戸塚区
建物面責
123.37㎡(登記簿)
リノベーション竣工年
2022年10月
設計
(株)アラキササキアーキテクツ
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