京都府 ソウクリニック四条烏丸

富裕層向けの相談スペース(クリニック)
既存クリニックとの差別化を図り、富裕層のお客様を迎えるための商談スペースをつくる計画です。 一般的なクリニックの待合室やカウンセリングルームとは異なる、落ち着きと特別感のある環境が求められました。一方で、既存建築が持つ空間やアート壁面には独自の魅力があり、それらを壊して新しくするのではなく、受け継ぎながら新たな価値を加えることを目指しました。
趣ある建物の外観と、特徴的な内壁を活かした空間設計
既存建物は、奥行きのある細長い平面と、1・2階をつなぐ階段、既存の建具や格子、アート壁面などによって、すでに固有の表情を持っていました。 1階のエントランスから階段を上がり、2階の商談空間へ至るまでの動線を、一つの体験として捉えています。既存の構成を生かしながら、外部から商談スペースへ進むにつれて、日常から静かに切り替わっていく空間を計画しました。


アートラウンジのような商談空間DESIGN CONCEPT

1階は商談空間へ向かう導入部として、既存サッシを再利用しながらガラス面や壁面を更新。格子扉と間接照明を加えることで、プライバシーを確保しつつ、奥へと進みたくなるエントランスに整えました。 2階には、広さや家具構成の異なる2つの商談ブースを設けています。大型モニター、ソファ、リクライニングチェア、テーブルを配置し、提案内容や人数に合わせて使い分けられる構成としました。 壁や天井には吸音性への配慮を加え、乳半ガラスの建具や可動格子によって視線を調整。お客様同士の距離や会話のプライバシーを保ちながら、圧迫感のない空間としています。
土地探し・読み
候補地の同行内見。建築士目線で「買ってよい土地」を判定。
資金計画・事業計画
金融機関との調整、ローン・保険から事業計画までサポート。
設計・デザイン
過ごし方のヒアリングから基本・実施設計まで。
設計監理
信頼できる施工者と直接契約。品質を建築士の目で監理。
インテリア・竣工後
家具・インテリアの選定から引き渡し後の相談まで、ずっと隣に。
ハイエンドなお客様を迎える空間に必要なのは、高価な材料を並べることだけではありません。周囲を気にせず話せること、ゆったりと過ごせること、そして丁寧に迎えられていると感じられることが重要です。 今回は、既存の建築やアート壁面を計画の制約ではなく、空間の個性として捉えました。そこに照明、素材、家具、プライバシーへの配慮を重ねることで、既存クリニックとは異なる、落ち着いた商談の場をつくっています。 既存の価値を見つけ、それを次の用途へつなぐことも、改修設計の大切な役割だと考えています。